長崎の若い芸者「蝶々」さんはアメリカの海軍士官ピンカートンを真剣に愛し結婚するが、彼にとっては一時の現地妻。
彼はアメリカに戻り、その帰りを待ちわびる蝶々さん。
3年たってようやく戻ってきた彼には正式な妻がいることを知ると、その妻に愛児を託して蝶々さんは自ら死を選ぶ。
ピンカートンを待ちわびる気持ちを切々と歌うアリア「ある晴れた日に」は、あまりにも有名。
いつもながらカラスの歌は、どこまでも真実の歌であり、一度耳にしたら最後、強烈な誘引力で聴き手を決して離さず、他では決して得られない感動をもたらす。
若きカラヤンの指揮はどんなディテールにも真情がこもっており、内面の心の動きに応じて、変幻自在に表情を変えていくところが非凡である。
1955年の録音だが、演奏解釈にまったく古臭さが感じられないのはすごいことだ。
ラストはカラスの真骨頂!感動的な名唱です。
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